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ワクチンに関する误情报を信じていてもワクチンを接种する意向のある人々の特徴を解析研究成果

掲载日:2026年7月31日

  • 日本の一般市民约3万人を対象とした大规模アンケート调査を行い、ワクチンに関する误情报と、新型コロナワクチン接种意向との関连を明らかにしました。
  • ワクチンに関する误情报を信じている人々の中でも、63.6%はワクチン接种を受けている、または接种意向を示しており、误情报を信じることが必ずしも接种拒否に直结しないことが分かりました。
  • インターネットや厂狈厂からの情报はワクチン忌避と関连していた一方で、误情报を信じている人では、医师?テレビ?新闻から情报を得ていることが接种意向と関连していました。
  • 误情报を信じていない人々では高齢であることや政府から情报を得ていることが高い接种率と関连していたのに対して、误情报を信じている人々では若年者のほうが接种率が高く政府からの情报は接种意向に影响しないなど、误情报を信じているかどうかによって接种意向と関连する要因が异なることが示されました。
 
ワクチンに関する误情报と接种意向の复雑な関连を大规模データで解析

発表内容

东京大学国际高等研究所新世代感染症センターの古瀬祐気教授と、东北大学大学院医学系研究科の田渊贵大准教授による研究チームは、ワクチンに関する误情报がまん延するなかで、どのくらいの人々がそれを信じ、それがどれだけワクチン接种意向に影响しており、さらに误情报を信じているかどうかでワクチン接种意向と関连する因子が异なるのかについて、大规模アンケート调査の结果を用いた统计解析によって明らかにしました。
 
新型コロナウイルス感染症の流行に际して、日本を含め世界中でさまざまな误情报が拡散しました。ワクチンの有効性や安全性に関する内容も多く、これらの误情报がワクチン忌避につながったことが多くの先行研究で报告されています。このような&濒诲辩耻辞;インフォデミック&谤诲辩耻辞;と呼ばれる误情报の拡散が世界的に问题视されるなかで、日本では対象者の8割以上という非常に高い新型コロナウイルス感染症ワクチン接种率を短期间のうちに达成しました。

しかしながら、「どれだけのひとが误情报を信じていたのか」「误情报を信じることは、ワクチン忌避とどの程度関连しているのか」「误情报を信じているひとにおいてワクチン接种意向と関连する要因は、误情报を信じていないひとと异なっているのか」についてはよくわかっていませんでした。
 
そこで、本研究チームは、「日本における新型コロナウイルス感染症问题および社会全般に関する健康格差评価研究(闯础颁厂滨厂、2021年9~10月に15歳から80歳の约3万人を対象にオンラインで実施されたアンケート调査)」のデータを用いて、ワクチンに関する误情报とワクチン接种意向との関连を解析しました。
 
インターネット调査による参加者の偏りを补正した集计结果(図1)から、「ワクチンの有効性や安全性に関するデータは捏造されている」といったワクチンに関する何らかの误情报を信じているひとの割合は、ワクチン既接种者で8.1%、ワクチン拒否者で36.6%でした。つまり、拒否者において误情报を信じている割合は高いものの、ワクチンを拒否するひとが必ずしも误情报を信じているわけではありませんでした。(ワクチン拒否者において误情报を信じていない割合は、63.4%。)同様に、少なくとも1つの误情报を信じている人々においても、接种意向のあるひとは63.6%を占めていました。ただし、信じている误情报の数が多くなるにつれて、接种意向のあるひとの割合が低下していく倾向がみられました。
1:新型コロナウイルス感染症のワクチン接种意向と误情报を信じているひとの割合


つぎに、「ワクチン忌避」と「信じている误情报の多さ」に共通している因子を探索したところ、若年?低収入?インターネットや厂狈厂からの情报収集が同定されました。

最后に、ワクチン接种意向に関连する因子について、「误情报を信じていないひと」と「误情报を信じているひと」のあいだでどのような共通项あるいは相违があるのかを解析しました(図2)。その结果、医师からの情报は両者において接种意向と関连しており、低収入であることは両者においてワクチン忌避と関连していました。

一方で、「误情报を信じていないひと」では高齢者ほどワクチン接种意向が高かったのですが、「误情报を信じているひと」ではその倾向がみられず、むしろ若年(20歳代)で接种意向が高くなりました。政府からの情报は、「误情报を信じていないひと」でのみ接种意向との関连がみられ、「误情报を信じているひと」では有意な関连が検出されませんでした。インターネットや厂狈厂からの情报は、「误情报を信じているひと」でも「信じていないひと」でもワクチン忌避と関连していましたが、その関连の强さは「误情报を信じているひと」においてより强くなっていました。同様に、テレビや新闻からの情报は、どちらのグループにおいてもワクチン接种意向があることと関连しており、「误情报を信じているひと」においてより强い関连がみられました。
 
図2:误情报を信じているひと、信じていないひとそれぞれにおける、ワクチン接种意向と関连する因子

今回の研究によって、ワクチンに関する误情报を信じていることが、必ずしもワクチン接种拒否に直结するわけではないことが明らかになりました。また、误情报を信じているひとと信じていないひとでは、接种意向に関连する要因が异なる可能性が示されました。これらの成果は、将来の感染症危机において、误情报への対策だけでなく、対象者が何を信頼しているのかやどのような情报に触れる环境にあるのかに応じた公众卫生コミュニケーションを设计するうえで重要な知见となります。
 
本研究は、2026年7月31日に国際科学誌「Frontiers in Public Health」(オンライン版)にて公表されました。
 

発表者

東京大学 国際高等研究所 新世代感染症センター
古瀬 祐気 教授
研究開始当時:長崎大学 大学院医歯薬学総合研究科 教授
 
東北大学 大学院医学系研究科
田淵 貴大 准教授
研究開始当時:大阪国際がんセンター がん対策センター 部長補佐
 

研究助成

本研究は、日本医療研究開発機構(AMED)先進的研究開発戦略センター(SCARDA)世界トップレベル研究開発拠点の形成事業「ワクチン開発のための世界トップレベル研究開発拠点群 東京フラッグシップキャンパス(東京大学新世代感染症センター)?長崎シナジーキャンパス(出島特区)」(JP223fa627001、JP223fa627004)の一環として行われました。また、科研費(JP21H04856、JP23K09693)の支援により実施されました。

论文情报

Yuki Furuse, Takahiro Tabuchi, "Vaccine-related misinformation and attitude toward COVID-19 vaccination in Japan," Frontiers in Public Health: 2026年7月31日, doi:10.3389/fpubh.2026.1805589.
論文へのリンク ()

お问い合わせ先

&濒迟;研究内容について&驳迟;
東京大学 国際高等研究所 新世代感染症センター
古瀬 祐気(ふるせ ゆうき) 教授

 
&濒迟;机関窓口&驳迟;
東京大学 国際高等研究所 新世代感染症センター(広報)

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